通信の応答を測る
到達性、応答時間、接続確立の成否を調べ、通信の不安定さを把握します。
NETWORK DIAGNOSTIC SYSTEM / NDS
独自開発のネットワーク診断システム
Wi-Fiが不安定、特定のサービスだけつながらない、ときどき通信が遅くなる。こうした問題は、端末・無線環境・ルーター・DNS・回線など、さまざまな場所に原因がある可能性があります。
三蔵堂が開発したNDSは、通信の応答や接続状態、端末側の情報を測定・整理し、原因を絞り込むための材料を提供します。AIによる分析支援と技術者の調査を組み合わせ、推測だけに頼らない診断を目指します。
NDSは故障原因を自動で確定するシステムではありません。調査範囲は症状と環境に応じて判断します。
WHY NDS
通信が成功しても、問題が起きる時間帯や場所までは説明できない場合があります。Wi-Fiの電波表示が良好でも接続に時間がかかったり、DNSで名前が引けてもサービスへ接続できなかったりします。
NDSは異なる観測結果を並べ、どの段階で異常の兆候が現れるかを調べます。ひとつの数値だけで原因を決めず、次に確認すべき対象を絞っていきます。
到達性、応答時間、接続確立の成否を調べ、通信の不安定さを把握します。
端末の設定、Wi-Fi、経路、Windowsイベントなどを照合します。
観測事実と推定を分け、追加調査の優先順位を検討します。
DIAGNOSTIC WORKFLOW
どの端末で、いつ、どの通信が不安定なのか。機器構成と既に試した対処を確認し、取得範囲と同意条件を整理します。
ICMP、DNS、TCP、経路、端末情報などを収集。条件が整う環境では、必要に応じてパケット取得も行います。
必要な情報を選別・仮名化し、原因候補と根拠を整理します。AIが示した測定値や参照を元データと照合します。
現場の機器構成と測定結果を突き合わせ、必要に応じて通信パケットを詳細解析。処置後にも通信状態を確認します。
取得できる情報は実行環境・権限・同意条件によって異なります。原因の最終判断は技術者が行います。
MEASUREMENT TECHNOLOGY
「正常/異常」のひとつの表示に頼るのではなく、複数の測定領域を組み合わせて切り分けの材料を集めます。
ICMP / CONNECTIVITY
対象へICMPを送信し、応答の有無や時間の変化を調べます。通信断や応答時間のばらつきを探る材料になります。
解釈の注意:ICMPの応答制限や処理優先度でも結果は変わるため、遅延だけで障害箇所は確定できません。
DNS / NAME RESOLUTION
ドメイン名の名前解決を試み、成功・失敗や応答状況を調べます。名前解決と、その後の接続の問題を区別する材料になります。
解釈の注意:DNSが成功しても対象サービスが利用可能とは限らず、TCPやアプリケーション側の調査が必要です。
TCP / CONNECTION
通信先のポートへTCP接続を試み、接続可否と所要時間を確認します。名前解決はできるのに接続できない問題の切り分けに役立ちます。
解釈の注意:TCP接続の成功は、Webサイトや業務アプリ全体の正常動作を保証しません。
OSの経路情報や取得できるホップ応答を確認します。途中の機器から応答がなくても、その装置が通信を遮断しているとは限りません。
OSで取得できる無線接続状態などを確認します。電波強度が高くても、上流ネットワークや通信先の状態が正常とは限りません。
取得できるDHCP通信とアドレス設定を調べ、端末の設定取得に問題がないかを確認します。観測可能な情報は実行条件によって異なります。
ネットワーク関連イベントと症状の発生時刻を照合します。イベントが残っていないことは、障害がなかったことを意味しません。
外部ツール・ドライバー、権限および同意の条件を満たす環境では、通信記録の取得を支援します。詳しい解釈は技術者が行います。
DIAGNOSTIC REASONING
例えば、Web会議が断続的に途切れる場合。最初からWi-Fiや回線の故障と断定せず、測定する場所や通信先を変えて比較します。
端末、無線区間、有線接続、HUB、ゲートウェイ周辺を優先して調べます。
上流ルーター、回線、外部経路、通信先サービスなどを調査します。
参照DNSサーバー、DNS設定、名前解決の通信経路を確認します。
対象ポート、通信制御、通信経路、宛先サービスなどを確認します。
これは診断方法を説明する仮想例であり、NDSの実測結果ではありません。観測されない時間帯にも障害が存在する可能性があります。
AI-ASSISTED ANALYSIS
収集データを整理し、必要な情報を選別・仮名化したうえで、AIを原因候補や追加確認事項の整理に活用する場合があります。AIは、観測事実と推定を区別するための補助役です。
参照情報や数値が一致しても、原因仮説そのものが正しい保証にはなりません。仮名化は完全な匿名化ではありません。
PACKET-LEVEL ANALYSIS
応答時間や接続の成否だけでは原因を説明しきれない場合、パケットを取得して詳細に調べます。NDSには、対応環境でのパケット取得を支援する処理があります。一方、通信の細かな解釈や原因の最終判断は技術者が行います。
接続開始から確立までの流れ
欠落や順序の乱れを疑う手掛かり
接続リセットと、その前後の通信
要求と応答の対応関係
時刻・通信元・通信先・方向の変化
再送やRSTが見つかっただけで故障原因を断定しません。取得位置、取得条件、暗号化によって観測範囲は変わります。
DIAGNOSTIC MODES
QUICK
到達性や応答の状況を把握し、最初の調査方針を検討します。
STANDARD
複数の測定結果と、取得可能な環境情報を組み合わせます。
DEEP
断続的に発生する不調に対し、測定回数や観測範囲を広げて調べます。
取得内容は環境・権限・同意条件で変わります。モード名は診断時間や原因判明を保証するものではありません。
DATA HANDLING
診断データにはIPアドレス、機器情報、通信先などの識別情報が含まれる場合があります。NDSは、元の測定データと分析に向けて整理・仮名化した情報を分けて扱う設計です。
取得・利用範囲は、調査の目的と顧客の同意条件を踏まえて判断します。仮名化した情報も、匿名情報と同じものとして扱いません。
FIELD CASE
NTTルーター、YAMAHA RTX830、HUB、ELECOM製アクセスポイントで構成されたネットワークを調査。RTX830の動作異常と長期間更新されていなかったファームウェアを確認し、必要な処置を行いました。旧型のアクセスポイントも交換し、通信パケットを解析して改善後の状態を確認しました。
この訪問ではNDSを使用していません。三蔵堂が実施する詳細通信解析の事例です。特定機器の問題だけが唯一の原因だったとは断定していません。
CONSULTATION
Wi-Fiが何度も切れる、機器を交換しても改善しない、他の業者に確認しても原因が分からない。状況と構成を整理し、必要な測定や追加解析の方針を検討します。