DIAGNOSTIC RECORD

診断記録

環境・症状・確認内容を分け、原因と対応の関係が分かる形で掲載しています。

発生環境

マンション。Wi-Fiルーターはリビングに設置され、寝室と住戸最奥の部屋まで距離・遮蔽物がある環境。宅内LAN配線をバックホールとして利用可能。

症状

リビングのルーターから離れるにつれてWi-Fi電波が大きく低下し、寝室・最奥の部屋では現地測定上、リビング付近に対して約70%の減衰を確認。

調査結果

ルーター付近と寝室・最奥側の利用場所で電波状態を比較し、場所による減衰を確認。宅内LAN配線の利用可否も確認した。

真因

リビングに設置された単体ルーターから寝室・最奥側までの無線伝搬で大きな減衰が生じ、奥側居室のWi-Fi品質が不足していた。

対応

宅内LAN配線を利用し、有線バックホール構成のメッシュWi-Fiを整備。奥側居室をカバーできる位置へメッシュノードを配置し、ノード間通信を有線化した。

改善結果

寝室・最奥の部屋を含む主要な利用場所で接続状態を再確認し、Wi-Fi通信環境の改善を確認した。

個人情報保護のため必要な範囲で匿名化しています。作業時間、料金、改善結果は環境や作業範囲によって異なります。

事例の補足説明

実際の対応事例:2026年10月5日に対応した案件を、個人情報や建物・機器を特定できない範囲で匿名化して掲載しています。電波状態は建物構造、設置位置、端末、周辺電波環境などで変わるため、同様の構成で同じ測定結果になることを保証するものではありません。

ご相談時の状況

マンションのリビングにWi-Fiルーターが設置されていました。リビング付近では利用できる一方、寝室や住戸の最奥にある部屋まで移動すると電波が大きく弱くなり、安定した通信環境を確保しにくい状態でした。

現地で確認したポイント

ルーター付近と寝室・最奥側の利用場所で電波状態を比較しました。現地で用いた測定指標では、奥側の利用場所でリビング付近に対して約70%の減衰を確認しました。単に回線速度だけを見るのではなく、部屋を移動したときにどの程度電波が落ちるかを確認し、宅内の無線区間がボトルネックになっていることを切り分けました。

対応内容

宅内で利用できる有線LANをメッシュWi-Fi機器間のバックホールとして使用し、有線バックホール構成のメッシュWi-Fiを整備しました。親機と子機の間を無線だけで中継するのではなく、有線経路を使ってメッシュノード間を接続することで、奥側の部屋へ電波を届けるための無線区間を安定させました。

対応後の確認

メッシュWi-Fi整備後、寝室と最奥の部屋を含む主要な利用場所で接続状態を再確認し、通信環境が改善していることを確認しました。今回のようにルーターから離れた場所で大きな減衰がある場合、利用可能な宅内LAN配線があれば、有線バックホールは有力な改善方法になります。

この事例のポイント

メッシュWi-Fiは機器を追加するだけで必ず改善するわけではありません。無線バックホールでは、子機自身が弱い電波しか受けられない場所に置くと中継区間がボトルネックになります。宅内にLAN配線がある場合は、有線バックホールを利用することで、親機と各メッシュノード間の通信を無線の減衰から切り離し、各部屋のWi-Fi環境を設計しやすくなります。

通信トラブルを、機器単体ではなく環境全体から診断します。東京23区・横浜・川崎を中心に、家庭・店舗・中小規模事業所へ訪問対応。